電子ドラムで宅録レコーディングする方法を紹介するよ

2018/01/06

レコーディング 音楽 音楽機材


管理人はローランドというメーカーTD-6vTD-30というエレドラを持っています。
いわゆるRolandの「V-drums」ですね。
電子ドラム ローランド「TD-30」
TD-30です。
TD-6vは現在押し入れで眠ってますw。
といってもこれらは音源でしかありませんので、実際に叩くにはパッドと呼ばれるパーツを買わないといけません。

管理人はTD-6vを買った時に一通りのセットを買い、後でライドシンバルのパーツを増設したものを使っています。
電子ドラム TD-30の全体
エレドラの全体図
現行機と比べるとパッドが小さい・・・。増設したライドだけ大きいw。

元々曲を作るときに


「ドラムの打ち込みではなく誰かが叩いたものを使いたい」


という思いから電子ドラムを買ったのですが、結局ドラムが叩ける知り合いは見つけられなかったので自分で叩くことにw。
(なので普段のドラム練習というよりかは、録音用もしくはその録音のための練習にしかほとんど使ってません。ちょっともったいないけど)


この電子ドラム、曲のドラムトラックに演奏を録音して使っているのですが、その録音方法にはエレドラ特有のクセがありますので、今回はその録音方法について書いていこうと思います。




直接録音する方法


これは簡単で分かりやすい録音方法です。

音源本体のアウト端子(TRSフォン)からオーディオインターフェースのインへシールドを使って繋ぐだけです。
電子ドラム TD-30 アウトジャックにケーブル
TD-30の場合はLRのマスターアウト以外に8つのダイレクトアウトがある
画では5本シールドを挿してます
電子ドラムのケーブルをオーディオインターフェースのインへ
インターフェースのインへシールドを8本挿す
画では4本挿さってます

ですが音色や音量、パンは事前に決定しておかないといけませんので、録音する前によくよく考えておかなければいけません。
(マスターアウトのステレオのみで録音する場合はパンは決めておかないといけませんが、TD-30TD-50等のようにダイレクトアウトがあればスネアやバスドラなどはモノラルで録音してDAWでパンを振り分けることができます。それでもタムは3つ4つをまとめてステレオで出力するので先にパンを決めておく必要はあります)


録音するときはパンチインはせずにトラックを二つ以上作って、録音箇所の前後は重なるように録音していくと綺麗に繋がるでしょう。

パンチインなどしてブツっと切ると、シンバルなどの余韻がなくなるので不自然になります。
電子ドラム 録音トラック
こんな感じに余韻を残して4小節単位で録音していくと楽できる
画のトラックはボーカルトラックですけどw
最初に買うエレドラなら安い(といっても結構なお値段がする)エントリーモデルで様子を見るのも手ですね。

一旦MIDIにしてから録音する方法


もう一つの方法は一旦MIDIにしてから録音する方法です。

これは電子ドラムをインターフェースのMIDI接続で繋いで、リアルタイム入力で叩き(ステップ入力だとただのDAW打ち込みと変わらなくなるからねw)、それでできたMIDIを今度は電子ドラム本体に送り、そこから鳴る音を上の方法と同様に、アウト端子からシールド経由でインターフェースに録音していく流れのものです。


分かりやすく書くとこんな感じです。

1:曲を再生しながらリアルタイム入力で叩いてMIDI録音

2:できたMIDIをMIDIケーブルでエレドラ本体に送って再生

3:エレドラ本体のアナログアウト端子からインタフェースのインへ録音する
(MIDI端子のインじゃないよフォンとかXLRの端子だよ)

キーボードをMIDI接続で繋ぎ、リアルタイム録音してできたMIDIを、外部の音源に送って録音するのと同じ様な感じですね。
(この場合、現在だとソフト音源で鳴らすのが主流でしょうけど)


この方法の良い所はリアルタイム録音で叩いたMIDIを後で調整できるところにあります。
MIDIを調整できるということは、極端にベロシティが小さいところを大きくしたり、タイミングが合ってないところを変えたりといったようなことができるということです。
(叩いた素材が下手すぎると直すのにすごく時間がかかりますので、素材はできるだけ上手く叩きましょうw)


ですがこの方法はちょっと手間がかかります。


順に書いていきますと、
まず電子ドラム音源インターフェースをMIDIケーブルで繋ぎます。
(インとアウトの2本ともね)

次にDAWを立ち上げます。
(管理人はCubase使いです)

MIDIトラックを作り、入力を「All MIDI Inputs」出力を「繋いだドラム音源」(管理人で言えばTD-30(Multiface Midi))にします。
うまくいかない場合はインターフェースのMIDIOUTに設定しましょう。

MIDIチャンネル番号は10で
(大体のドラム音源はチャンネル10だと思うけど違うのもあるかも。ちなみにTD-30の場合チャンネル10以外でも何かしらのパーカッションな音だったり内蔵のギターバッキング音とかが入っていたりするので、ちゃんとMIDIチャンネル番号は合わせないといけない)
電子ドラム Cubaseへ録音
左側にあるような設定で

後はリアルタイム録音の設定にして録音ボタンを押すだけです。


MIDI録音ですので、リアルのアコースティックドラム録音(スタジオとかで録るやつね)と違って最初から通しで一気に録る必要はありません。
(長いブレイクがあればアコースティックドラム録音でも分割出来るそうですが)

なので4小節づつやAメロなどで区切って、途中休憩しながら録音しても大丈夫です。


できたトラックは最後に右クリックメニューのボンドでぽちぽちとくっつけていけば一本のMIDIトラックになります。
電子ドラム トラックを一本化
ボンドで一本のトラックに

最後までMIDI録音し、トラックの一本化をしたら、ベロシティータイミングなどを編集しましょう。

自分で数字を打ち込んでもいいですし、もう一回録音しなおしてもいいでしょう。
(数字を変えるときは0を中心にして-20から+20以内になるべくしておきましょう。
つまり2.1.1.0のつもりで叩いたなら1.4.4.100から2.1.1.20の間に調整するということです。
経験上これ以上だと遅れて聞こえ、以下だと走って聞こえてくるので。
とはいっても聞いた感じが良ければこの数字を多少逸脱しても構いません。
スネアなどを連打する場合は逸脱した方がそれらしく聞こえますし、臨機応変にやりましょう)
電子ドラム キーエディター
キーエディターでの編集画面
音符を選択したら左上の「開始」でタイミングを調節しましょう、ベロシティーはその少し右側にあります
長さはドラムの場合ほぼ関係ないの見やすい長さで

音量もタイミングも完璧だと思ったら、次は先ほど一本にしたトラックをスネアやバスドラなどに分離していきます。

このままの状態で編集することも可能ですが、どれがスネアのベロシティでどれがハイハットのものかなど、ごちゃごちゃで分かりにくいので分離した方が後の作業がしやすいのです。


新たに分けるMIDIトラックを作りましょう。
管理人の場合は大体スネア、バスドラ、ハイハット、ライドシンバル、まとめたタム、クラッシュシンバル右、左の7トラック作ります。
ライドを使わない場合は6トラック。アンビエンスも入れるなら+1トラック)


何の音符か間違えないよう確認しながらスネアならスネアの音符全部をCtrl+Cコマンドなどでコピーし、先ほど作ったスネア用トラックにペーストしていきます。
電子ドラム MIDIトラック
新しく分離するMIDIトラックを作って一つ一つコピペしていく

ここで気をつけたいのはちゃんと開始の位置を確認してコピー先に入力することです。
これを忘れると全部が全部タイミングがズレますw
(下の画でいうとコピペしてから、そのコピー側トラックの音符を全選択し、開始位置を17.4.4.116とする。また開始位置を再確認するためにも元になるMIDIトラックは消さずに全て残しておきましょう。最終的にはいらなくなるトラックだからといって消してしまうと、知らずに間違ったコピペ等をしていた場合、大惨事が起きますのでw)

電子ドラム キーエディター全体
ドラム全体MIDIトラック キーエディターの画
「開始」のとこに17.4.4.116と表示されている
開始位置も忘れずに確認してコピペ先に打ち込もう

その他の設定ですが、スネア、バスドラ、ライドはモノラルで録音するので開始位置さえ守ればそのままでいいです。

タムはハイ、ミドル、フロアとまとめてのステレオで録音しますが、そのパンなどは電子ドラム音源の方での設定ですから後で大丈夫です。
3つまとめて1つのトラックにまとめましょう。

クラッシュシンバルもタムと同様で左右のを1トラックにまとめてもいいですが、左右の音量差が後で気になる場合が多かったので、管理人としてはトラックを分けて録音しています。


難しいのはハイハットです。
これはハットを叩いた音と踏んだ時のクローズ音(開いていたのを閉めた音)の2つの音が作られますので、探して2つともコピペしましょう

ここで忘れてはならないのは、MIDIキーエディターの下にあるパラメーターを「ベロシティー」から「Foot」に変え、そこで出てくるパラメータもまたコピペしなければいけないことです。
(開始位置を入力するのも忘れずに!)

「Foot」はハイハットの開き具合を司るパラメータなので、これをコピペしないと常時オープンの音がでたり、ペダルを開け閉めしてるつもりなのにずっとクローズの音が出たりしますので必ずコピペしてください。
電子ドラム キーエディター ベロシティーパラメータ
一番下にあるパラメータをベロシティーからFootに変え、
出てきた折れ線グラフみたいのをハットトラックの同じところにコピペする。
これも開始位置に気をつけて!

これらの作業が終わったら音の録音に入っていきます。


送信先の設定とケーブル類が接続されていることを確認した後、MIDIトラックを再生させながら送り先の電子ドラム音源を操作して自分が出したい音色やボリューム、パンなどを設定していきます。

中でもタム一つにまとめたクラッシュシンバルの音量やパンは注意して調節しましょう。
タムであれば後でハイタムだけ妙に大きく聞こえるなどありますからね。
(ハイタム、ミドルタム、フロアタムや右クラッシュ、左クラッシュなど分離して録音する場合ならミキシング時に調節できるので、この時点で調節する必要はないです)


調整が終わると、電子ドラム音源からシールド経由でインターフェースのインへ録音していきます。

この作業はTD-30のようなそれぞれダイレクトアウトがある機種なら一回の録音でパラアウトされたトラックが作れます(もちろんインターフェースのインも8個以上必要)。

一方TD-6vのようなマスターアウトLRしかない機種の場合は作るトラックの数と同じ回数の録音をしなければなりません。
(スネアであればスネアのMIDIトラックをソロで再生させてそれのみを録音していきます。スネア、バスドラ、ハット、ライド、まとめタム、まとめクラッシュシンバルのトラック構成であれば6回録音しなければならないということですね)


ドラム全体をステレオの1トラックにするというのも手ですが、その際は後でバスドラの音が大きすぎた等問題がでないように事前の十分な音色、音量、パン調整が必要になってきます。
(実際問題、全体を1トラックにして録音する方法だとその時はよく聞こえたが後になってスネアだけ音がでかかったという事が起きますので、パラアウトで録音して後で音量やパンを調整する方法をおすすめします)



どっちの方法で録音した方がいいの?


ドラムがうまい人であれば直接録音していく方法でもいいと思います。

こちらの方が時間的に断然早く録音し終わりますしDAWの設定も作業も楽です。

TD-30のようにダイレクトアウト端子がたくさんあればパラアウトで録音することもできますし。
TD-6vのようにマスターアウトしかないエントリー機種だと一度でのパラアウトはできません。それぞれのパーツ録音を繰り返せばパラアウトできますが)

ネックなのは最初に音色等を決めないといけなくて後から変更不可なとこです。
なのでちゃんと音決め(音色、音量、パンなど)してから録音しなければなりません。


ドラムが下手な人、マスターアウトしかないドラム音源だけどパラアウトしたい人はMIDI変換してから録音する方法をおすすめします。

こちらのネックは編集などで時間と手間がすごくかかる点です。

又、その編集も「タイミングやベロシティを調整しすぎる(全部同じようなタイミング、ベロシティにしすぎる)とマウスでのベタ打ちと変わらなくなり、実際に叩いた雰囲気がなくなるので編集での揃えすぎもまた良くない」といったような知識など、ドラム演奏とは別の編集技術も要求されます。


このようにどちらが良いかは機種により人により変わってきますので、自分にあった方法を選んでエレドラ録音をしていきましょう。

最近のエレドラはMIDI録音がもっと楽に


先ほどDAWへMIDIで録音していく方法を紹介しましたが、そのとき叩いて打ち込んだMIDI情報ドラム全体が一つのMIDIトラックに打ち込まれていました。

ですが電子ドラムでのMIDI録音に需要が出てきたのか最近のフラッグシップドラム音源には(RolandのTD-50とかATVのaDrumsとか) 、初めからパラアウトのMIDIトラックで録音ができるようになっていて非常に便利になってます。

つまりあのドラム全体が詰まった1つのMIDIトラックからスネアならスネア用の新しいMIDIトラックを作ってそっちに1パーツづつコピペしていく作業が必要ないんですね。
(今までのエレドラは入力チャンネル番号が10でしかMIDI録音できなかったが、新しいエレドラは「バスドラなら入力チャンネル1」「スネアは入力チャンネル2」といった感じで分離してMIDI録音できるらしい)

 これくらいになれば完全に満足いくレベルになるでしょう。
 金銭面以外はねw。

いやー、便利ですねえ。
欲しい、欲しいです。もっと楽にエレドラのMIDI録音したいです!


が、TD-50は本体だけで約24万・・・。

aDrumsは14万かあ、
・・・なんか安く感じるなあ(んなわけないw)。


とりあえず時間が経過すれば段々と電子ドラムも進化していくみたいです。

今後の発展にも期待したいものですね。
(お値段はいつまでたっても安くなっていかないなあ、それどころか新型になればなるほど高くなってく気がする・・・。なぜだw!)


コンデンサーマイクの宅録における使い方やセッティング、防音方法についてです。
音楽機材:コンデンサーマイク 宅録での使い方(防音とセッティング)

「Fireface UFX+」「Fireface UFX II」の違いを考察した記事もありますので良かったら読んでみてください。
RMEの音楽機材:「Fireface UFX+」と「UFX II」の性能などを考察してみる